カテゴリ:■リトアニアリネンが出来るまで( 1 )

2014年 07月 17日
リトアニアリネン生地が出来るまで
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薄紫の小さな花を付けるフラックス。
(画像は、SIULAS社のHPの写真を引用しています)
リネンの布地の原料となるのが、このフラックスの茎から採れる繊維なのです。


日本では リネン=麻 と思われがちですが
リネンとは、亜麻と苧麻という植物から採れる繊維のことを言います。
英名で、この亜麻がフラックス、苧麻がラミーと言います。
また、麻とは、茎や葉から繊維がとれる植物を総称した言葉です。
日本でいう「麻」には、大麻、黄麻、マニラ麻などがあります。


ヨーロッパの北東部に位置するリトアニアは、かつてそのフラックスの一大産地でありました。
しかし、近年はその栽培農家もなくなり、harubeが生地を仕入れているSIULASでは
ポーランド、ベルギー、ウクライナ、フランスなどからフラックスを輸入しています。

そして、昔からのリネンに関する豊富な知識と茎から繊維を採取するという高度な技術により
今もなお良質のリネン生地を生産しています。


そのリネンが出来るまでの工程をまとめました。


以下、写真は全て2014年6月に私がリトアニアのSIULAS社のリネン工場で撮ってきたものです。
工程の説明は、SIULASの方から英語で聞いた内容をメモしておき、
また不明な点は帰国後、再度メールにて確認をした内容となっておりますが
”英語”というところで、もしかしたら理解の仕方が間違っている個所もあるかもしれません。
何かご不明な点や疑問点がありました際には
コメントなどにてご連絡を頂ければ幸いです。




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Flax

収穫して乾燥させたフラックス。
この細い茎の部分から繊維を採っていきます。
かつて、リトアニアで栽培さられていたフラックスは、高さ120㎝ほどまで成長していたそうです。
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Combing machine

コンビングマシーン。
まるで列車のような横長の形の機械でした。
この機械に、裂かれたフラックスを入れて短い繊維と長い繊維に分けていきます。
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Noils

こちらは、短い繊維。
SIULAS社では、この短い繊維は他の会社へ販売しているそうです。
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Sliver

そして、こちらがコンビングマシーンから出てきた長い繊維。
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Packed sliver

コンビングマシーンから出てきた長い繊維は、このようにまとめられて次の工程へと進みます。
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Doubling of the sliver

この機械では、さらに繊維を裂いていきます。
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Roving frame

この機械で長い繊維を次の工程へ進むためコーンのようなものに巻きます。
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この状態から漂白をして白い糸を紡ぐことになります。
また、ナチュラルカラーはこの色方糸を紡ぎます。
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Wet spinning of linen yarns

糸を紡いでいる場所です。
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糸は、湿った状態で紡がれていきます。
そうすることにより、糸の柔らかさと光沢が増すそうです。
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Rewinding

紡がれた糸は、別の形状に巻かれてます。
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White yarns prepared for dyeing

そして、この形のまま染色されます。
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こちらは、染色の窯(丸いふたのような物があいている場所)
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Dyed linen and cotton yarns

染色されたリネン糸、そして、コットンの糸もあるそうです。
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Warping

ここからは、生地を織るための準備に入ります。
生地を織るには、縦糸と横糸が必要です。
ここでは、縦糸の準備がされています。
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薄っぺらいジャングルジブのような形の機械に糸をはめていくのも
また、糸と継ぎ目を結んでいくのもすべて手作業。
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Weaving

そして、いよいよ横糸と合わせて生地を織るところです。
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仕上がり生地の幅が150㎝~180㎝位あるので
それを織るための幅広い機械が何十台も置かれた場所。
ガッシャンガッシャンと生地を織っている機械の音が響いていました。
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こちらは、織りあがった生地。リネンのタオル地だそうです。
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Quality control

織り上がった生地の状態をコントロールする機械です。
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コントロール終了後の生地がたくさんワゴンのような物に乗せられています。
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Checking

そして、検品です。
たくさんの女性たちが、生地のチェックをしています。
そして、手作業によりその補正がされます。
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そして、仕上がったリトアニアリネン。
こちらは、ローカルショップへ。
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こちらのロールになってカバーがかかっている生地は輸出用です。
harubeでは、いつもこの状態でリトアニアから生地が届きます。
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SIULASの工場内には、仕上がった生地で製品を作っている部門もあります。
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生地の裁断。
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こちらでは、帽子やエプロンなどの小物が縫われていました。
小物の中には、日本語の品質表示が貼られた物もありました。
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こちらでは、洋服。
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そして、アイロンをかけて・・・
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製品が完成。
こちらもローカルショップへ。
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こちらが、SIULASのローカルショップ。
首都のヴィリニュスの他にも、工場のあるビルジャイという町にもショップがあります。
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リトアニア最古のリネン会社、SIULAS。
リトアニアの首都ヴィリニュスより約200km離れたビルジャイと言う町に
そのリネン工場があります。

2014年6月11日訪問
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by harube2009 | 2014-07-17 12:53 | ■リトアニアリネンが出来るまで